2014年11月9日日曜日

知らぬが仏を読み解く

法話をしていると「仏」という定義に悩むことがあります。私が説く「仏」の軸は不動ですが、お話を聴いてくれる側の「仏」のイメージはさまざまなんです。それは辞書で引いてみると明確です。goo辞書によりますと、


 仏語。悟りを得た者。仏陀(ぶっだ)  特に、釈迦(しゃか)のこと。「―の慈悲にすがる」 仏像。また、仏の画像。「―を刻む」 死者。また、その霊。「―になる」「―が浮かばれない」 温厚で慈悲心の深い人をたとえていう語。 仏法。 仏事を営むこと
どれをイメージしていますか? この着地点が異なると理解どころか、よけい迷ってしまいます。浄土真宗では阿弥陀さまを指しますし、真言宗では即身成仏(そくしんじょうぶつ)を説きます。すでにこれだけで大混乱でしょう。それに時代劇や刑事ドラマでは、死んだ人を「ホトケ」と呼びますし、仏像を拝観する対象も「ほとけ」。私はそれらをふまえて説こうと四苦八苦しています。

そこでよく引用するのが「知らぬが仏」という諺です。ここでいう「仏」とは何か? これって人を指しているんです。知らないから仏で居られる。それなら、この「仏」を想像してみましょう。何も知らないから「穏やかに安定している」状態。知っちゃうからイライラ腹が立ってしまったり、悔しくてメソメソしてしまう。ここが理解出来れば、私の説く「仏」もわかってくるはず。この話は小学生にもよくしていますが、なかなか手応えです。これがわかれば、今度はどんどん「〇〇が仏」を考えると楽しくなります。
知らぬが仏、読まぬが仏、聴かぬが仏、食わぬが仏、覗かぬが仏、やらぬが仏
いくらでも出てきます。しかしこの「〇〇」は消極的にという意味ではありません。何事も謙虚に……そうすることが「仏」で居られる。そんな方程式からいろいろ展開できそうな気がします。

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