2014年9月9日火曜日

本気で強くなれ!

先日、取材で目の前で少林寺拳法の実演を拝見しました。凛とした道場に無駄のない道着、張り詰めた攻防に興奮とは違う上品な熱きものを感じました。

少林寺拳法はお互いを高め合うための武道であり、勝敗にこだわるものではない。信頼と高い技術と精神を切磋琢磨(ぶつけ合うという表現のほうが正しいかも)ための修行だと改めて知ることができました。本当に素晴らしいです。その模様は今日の『もんぜんまっぷ』(エブリのまち15:30〜)でオンエアされる予定です。

ナマクラな者同士がいくら競い合っても、根本が緩ければジャレ合いにすぎません。日替わり定職のごとく信念を変え、目先に食いつき、浮き草のように流行りに流されていると一瞬に人生は終わります。

真言宗では空海さまを「遍照金剛:へんじょうこんごう」とお呼びします。これは空海さまの灌頂名(師から授かった法名)です。一般的に意味は「堅固な意志で遍く照らす立場となれ」と説きますが、実は最高に固い金剛石(ダイアモンド)を輝かせるには、自分と同等、もしくはそれ以上の固いモノを本気でぶつかり合い、命がけで磨きをかけることを指すのです。世間では「本気」を履き違えた個人差をひけらかして論じ合いますが、そんな次元では道ばたの石ころさえも弱音の元凶となってしまう。本気で強くなることを意識したいものですね。

0 件のコメント:

コメントを投稿