2014年9月6日土曜日

導くにはやって魅せるしかない

9月中旬から秋の行事が目白押しです。

◎くらしき仏教カフェ
  ・日 時 9月21日(日)15時〜
  ・場 所 夢空間はしまや (岡山県)
◎抜苦与楽〜夜の法話会
  ・日 時 9月21日(日)19時半〜
  ・場 所 倉敷KappaRecords (岡山県)
◎高野山塾
  ・日 時 9月23日(祝)14時〜
  ・場 所 ニューロカフェ吉祥寺(東京)
◎小林啓子ライヴin萌
  ・日 時 10月3日(金)20時〜
  ・場 所 笠岡カフェド萌 (岡山県)
  ・ゲスト 天野こうゆう
◎うたかたりinやかげ
  ・日 時 10月4日(土)13時半〜
  ・場 所 やかげ文化センター(岡山県)
◎天野こうゆう法話会〜智慧の風
  ・日 時 10月5日(日)14時〜
  ・場 所 早島茶房いかしの舎 (岡山県)
◎抜苦与楽番外編・夜のうたかたり
  ・日 時 10月5日(日)19時半〜
  ・場 所 倉敷KappaRecords (岡山県)
◎高蔵寺秋の大祭・施薬祭
  ・日 時 10月26日(日)14時〜
  ・場 所 医王山高蔵寺 (岡山県)
◎うたかたりin瑞雲寺
  ・日 時 11月3日(祝)16時半〜
  ・場 所 瑞雲寺(愛知県)
小林啓子ライヴin鎌倉  ・日 時 11月15日(日)16時〜
  ・場 所 鎌倉歐林洞ギャラリーサロン (神奈川県) 

詳細は追ってお知らせしますが、怒濤のスケジュールとなりました。同じような繰り返しに見えますが、すべて演出が異なりますので、常連さんも初めてのお客さんの楽しめるかと存じます。どうぞご期待ください。

さて、盆明けから、製作や講演、葬儀にと息つく間もなく、多忙な毎日を送っています。水行の水温で秋を感じるこの頃です。

最近では、私の作る仏さま(陶芸)教室が人気で出張講座に出かけます。子供からお年寄りまで、土を触ると童心に還るようでたいへん人気があります。だいたい約2時間の講義で、最初の30分は法話と説明を行います。教壇から見渡すと熱心に聴く人と「早くやらせろ!」と言わんばかりの人に分かれます。別にじらしているわけではないのですが、性格が如実に現れ、その顛末も見えてきます。急ぐ人は質問と愚痴が多い。まず人の話を聞かない。そして材料や道具、場所のせいにし始めます。挙げ句「やりたくなかった」とぼやきます。土をひねってくれれば良いのですが、理屈をひと捻りして手が動かない者ばかり。

先日もある講義がありました。席に着くなり、主催者の意に反して言いたい放題です。まだ開始前の話です。「子供だましか」「幼稚園のころを思い出す」「手が汚れる」「神通力で作ってみせる」と口々に愚言を吐き、指示も待たず材料を触り出しました。そんな状況では、もちろん説明も法話も聞いてもらえません。だからといって怒鳴りあげることも出来ない。さてどうするか。

そんな時は、完成品を見せてから存分に好きに作ってもらう。あーでもない、こーでもないとやり始めます。子供でも出来ると豪語していた大人たちは懸命に土にたわむれます。私はしばし傍観者です。ある程度進むと、一斉に手が止まり「出来ない…」と助けを求めてきます。そこで一度、手を止めてもらい、その目の前で一気に作って魅せます。すると「おぉ〜〜」とため息が漏れ、その後は一切、四の五の言わなくなります。

山本五十六さんではありませんが、教えるという場面においては「やってみせる」しかないのです。「いつもはやれるけど、ここでは魅せることが出来ない」なら講師にはなれません。どんな状況でも完成させる。そして簡単な物こそ完成は難しいことを目で味わって頂く。すると自ら学び始めるのです。講師を務めると、見る目以上に聞く耳は大事だと気づかされます。


























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