2014年10月18日土曜日

一会話一感動

昨日、馴染みの炉端焼きのお店に行きました。東京からのお客さんの接待です。ここは若い頃からお世話になっている老舗です。カウンターにつくなり、早めの賄いをとっていた奥さんに声をかけられました。

「あんた、この間テレビに出とったなぁ。深夜のヤツよ。何気なく坊さんがぎょうさん出とるわぁと思ってぼんやり観とったら、15歳の男の子が喪主をやったっていう話を聞いて涙が止まらんかったんよぅ。よう観たらアンタが喋りょうるが!たまにゃぁ、ここでもそんなエエ話せられぇ」と肩をパチン。(セリフのリアリティを保つため、倉敷弁で表記しています)

テレビ朝日の『お坊さんバラエティ・ぶっちゃけ寺』。初回から2週連続で出演しました。坊さんが芸人と絡むということは前代未聞だとメディアもずいぶん賑やかで、放送当初からネットを中心に大騒ぎ、お坊さん業界も喧々諤々、私の耳にも賛否両論が飛び込んできて正直疲れ果てました。

でも「きっかけ」としてはあのようなスタイルありでしょうし、そんな話題からお坊さんへの馴染みも生まれると思います。もちろん芸人の学習度、スタッフの謙虚さ、あくまでも「お坊さん」をオモチャとして扱わないというスタンスは堅持してもらわないと長続きはしないと思います。イメージを壊すことではなく、イメージを膨らませること。この奥さんのような感想は素直に喜ぶことでしょう。雑談でしんみりする…ハッとしたりホッとしたり、暴露ではなく披露という感覚を大切に「一会話一感動」を意識せよ、とは師匠の言葉です。

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