2014年10月22日水曜日

黄金の田んぼを見て想うこと

この時期の田んぼを見ていると黄金色でたいへん美しく、刈り取ったあとの稲わらの匂いも心を和ませてくれます。一方、休田地は雑草が生い茂り、周囲の見通しも悪くしています。

空海さまは「春の種を下さずんば秋の実いかんが獲ん(春に種を蒔かずして、秋にどうして収穫を獲ることができようか)」とおっしゃっています。やった者にだけ実はみのるのです。それもデタラメな時期ではいけません。摂理に従った見識と精進によって実は成るのです。自分のことは置いておいて、他人様を先に「どうぞ」と譲る。誠に立派に聞こえますが得てして、苦手は相手から…お得は自分からという我欲もよく見受けられます。それではいけません。

そして気づかねばならないのは、休田地を本来の農耕地に戻すには何十年も掛かるということ。今日やって明日はお休み……といったムラのある精進では、なかなか実りある収穫を獲ることは難しいのです。「今日から始める」が苦手な人は「今日だけを続ける」という意欲を掲げてみてはいかがでしょうか。

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