2014年5月12日月曜日

最初に褒められたこと…覚えていますか?

自分から「褒められて伸びるタイプです」と言われると、ちょっと「?」と思ってしまいます。自分から言いますかね、そんなこと。逆に「叱られて伸びるタイプ」にはなかなか出会えません。こう考えると「褒められて伸びるタイプです」と自ら言う人は「怒らないでね」と遠回しにアピールしているかもしれません。いずれにせよ、個人的には「?」なセリフです。

師匠はよくとある死刑囚の最期を法話にしていました。文通で知り合った女学生と最期までやりとりを交わす。彼女はその男の文章に励まされて成長していきます。教師を目指して努力して夢が叶ったとき、それが最期のやりとりとなります。

「いよいよお別れですが、どうぞ良い先生になってください。私はここまで貶されて生きてきましたが、ただ一度、先生に絵画を褒められたことがあります。いま振り返るとそれが最上の喜びでした。どうぞ生徒を素直に褒めて育ててあげてください」


私にはまだこの法話をする勇気はありませんが、寺子屋で子供たちと接していると褒めると目がキラキラします。やたら褒めるのではなく、ここぞという場面で「素晴らしいよ!」と心から褒める。これって子供にとっては最高のご褒美なんだと思います。

私自身、最初に褒められたことはなんだったのか?いま振り返ると幼稚園の時に、ハサミを先生にお返しする際、刃のほうを自分に向けて手渡したら「立派ねぇ!」とみんなの前で褒めてハグしてくださったことを鮮明に覚えています。小さな出来事でも一生忘れないこと。褒めてもらえると、上手くいかない時の糧になるのではないかと思います。

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