2014年5月13日火曜日

カタチにしてなんぼの世界

本日、備中真言布教研究所を立ち上げます。法話と布教をとことん研究実践していく機関です。その発足記念講演会を午後から予定しています。

僧侶限定の行事ですが、私の人生において大きな影響を与えてくださったお二人を迎えてご講演いただきます。お一人は宮大工・小川三夫棟梁です。私のお寺の新客殿を建てて下さった日本一の棟梁です。もうお一人はこの方を世の中に紹介下さった作家・塩野米松さんです。この方の「聞き書き」があったからこそ、知ることができ、説くことができ、技にふれることができたのです。


尊敬する和尚さんに言われた衝撃の言葉。「拝んでいたら具現できて当たり前。神仏のお住まいを最高にしたいという気持ちも当然。どんな表現より一生一代、伽藍に堂宇を建立すること、それ住職の意義なり」小手先や屁理屈ではなにも動かなかったのが客殿新築でした。死にもの狂いでした。若いから無謀でした。でもそこで学んだことが今に生きています。

出来ないじゃなく、やる気がないだけ……なんど言い聞かせたことでしょう。理想や夢は所詮マボロシ。カタチにしてなんぼの世界。その入り口に立ってもらうことが今日。小さな会ですが、最大の目的を持って始動します。

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