先日、テレビのロケでのことです。若いADさんにちょっと気合いを入れてやろうと「今日も頑張ってるか!」とハッパをかけました。すると「ハイ!頑張っています!!汗いっぱいかいてますから」と額の汗を見せてくれました。「…………。」私は唖然としてしまいました。皆さんはいかがでしょうか。
頑張るとは、嫌な顔をせず懸命に使命の最善を尽くすことを云います。もっと言えば、みんなの状態が下がっても「頑なに気勢を張って」補助し、成功へと導く姿をいうのです。「汗をかく=頑張っています」というアピールを堂々としちゃってはこの先が思いやられます。
高野山でよく先輩に言われたことは「一生懸命を口にするな!生きている限り当然のことなんだから」ということでした。私の尊敬する和尚さまは「寝ていても命がかかっているのですよ」が口癖です。起きられない、寝坊した、眠気をひきづって仕事をする。寝ることの密度が粗雑になっている証拠です。
頑張るや一生懸命を口にするレベルではなにも成就してはいません。やったあとに「頑張ったのに」「一生懸命やったのに」なんてセリフは言語道断。出来て当然、成し得て当たり前の密度で生きていれば、このような後悔は絶対にないのです。
おい、AD君よ、頑張るのは汗の量じゃないのだよ。
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