2014年8月20日水曜日

日本人のフォーマット

今朝(2014/08/20)のもんぜんほうわ

『日本人のフォーマット』

知人とネットでやりとりをしていて、少し面白い話題にぶつかりました。知人はちょっと素敵な言葉に出会い、その原点がお釈迦さまであることを知った。どの辺りからの引用か? と問うのです。膨大な言葉から似ているモノ探すことさえ難しい……これは難題です。

この間の日曜日は法話イベントのダブルヘッダーでした。盆明けということもあり、2会場とも「お盆とはなんぞや?」という質問に終始しました。お盆はいろんな文化と考えが混在していて、現代人にとっては「わかったようでわからない」存在のようです。でもちょっと整理すれば見えてくるモノもあるわけで、なるべく整理してお話をするように心掛けました。

そこで挙げるのがデータです。お釈迦さまの例話だけだと「しょせん伝承」という斜のかまえはなかなか修正出来ません。臨床とデータ、あとは経験談が頼りです。ノーベル賞受賞者が、数学者が、大企業の社長が、大手自動車会社が……このようなアプローチで導くとグイグイ手応えが出てきます。仏教が理想から現実に変わる瞬間とでも申しましょうか(大袈裟かなw)そうか!と合点のいった表情となり「なら、信じます!」という風向きに変わるのです。

要は成功者が実践で引用した仏教の智慧を知ると、凡夫はなびくという仕組みです。こちらとしては「ずっと前から言い続けてきたこと」なのですが、具体的な成功例の魅力は計りきれません。前述の知人も「その言葉は教育者が発した言葉」として興味を持ったそうですが、その人は住職という一面もあった。そこから「坊さんすごい!」となり問うてきてくれたようです。

教育者と僧侶(住職)のどちらの割合が上でそんな名言に辿り着いたのかは知るよしもありません。でもひとついえることは、明らかに信仰の地盤があったからこその発言だと思います。パソコンの世界ではよく「フォーマット」という言葉を使いますが、「信仰の地盤=フォーマット」、これが存在します。生まれながらに備わった心。先祖から受け継いで厚いモノ。それが日本人のフォーマットです。近年の混迷は、そのフォーマットが明らかに破損欠損していること原因……その初期化にたいへん苦労しているのが現代なのだと思います。

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