2014年8月23日土曜日

ロケで極楽を味わう

昨日は雨天の中、香川県多度津・道隆寺(どうりゅうじ)さんの門前でロケでした。パートナーはNMB48の植田碧麗ちゃん。15歳のお人形のような女の子です。お寺にゆかりの法話から門前をブラリしながらキーワードを頼りに特産や名物を探す内容です。その内容はある意味、モヤモヤさまぁ〜ずよりモヤモヤしているかも知れません(笑)ローカル番組といえど、その中でも一番の「どローカル」だと自負があります。それだけに出会う人々もイイ味を出してくれています。

ロケは本当にたいへんです。少なくても10名近いクルーで動き、無駄なく、迷惑なく、かつ安全に撮影を進めねばなりません。これに天候(光線の具合)やロケ場所の都合、野次馬の整理などもついてきます。演者が女性だとメイクや髪型、衣装にも細心の注意を払わねばなりません。

1人でもボーッとやっているとウィンドウに映り込んだり、ロケ先(お店など)のご機嫌を損ねたり、また私たちの表現方法ひとつでその魅力が下落する場合もあります。1日中撮影して使われるのは80〜90分程度、編集によって面白さや為になる度合いは変動します。

これを何度も繰り返していると、ロケ感が冴えてきて、お互いの気配りがドンドン増してきます。極限まで緊張と配慮を研ぎ澄ますと、ピリピリとした険しい状況を打破し、柔和で包括的な空気になってくるのです。そこでの会話はとめどなく弾み、互いに優劣はなく高め合っているという感覚になってきます。わかりやすく喩えると「歯車が合う」の精密機器版といったところでしょうか。

これこそ、空海さまのおっしゃる『三密』。行い(すること)、ことば(言うこと)、心(想うこと)が高い次元で1つに成るといく瞬間でしょうか。極限まで楽しむために厳しく現場に向かい誠意を尽くす。これこそ極楽……どの職場においてもこのような張り詰めた中のリラックスで行えたら、もっと上空からモノゴトがとらえることができるでしょう。ロケはたいへん、でもそこで極楽を味わっています。おかげさまで他の番組を見る感覚も変わってきました。

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