2014年7月15日火曜日

ハリネズミのジレンマ

家族が一斉にスマホに機種変更しました。私はガラケーとiPhoneを使い分けているので、設定や質問はすべてこちらの仕事です。これが……たいへんでした。ショップに入ったのが16時、帰ってきたのが22時を過ぎていました。そこから各種設定です。機種もバラバラであれやこれや目が回る作業の連続です。

いまやネットの世界では何重にもセキュリティが課せられ、我が身は自分で守らなければなりません。複雑さゆえに自分のページにさえ二度と入れない……なんてこともしばしばです。たいへんな時代になったものです。

私が最初に読んだ法話集には「ハリネズミのジレンマ」という例話がありました。とてもシンプルなお話ですが、今でも強烈な印象が残っています。周囲を疑い続けたネズミたちはドンドン自らの刺を増やして、けっきょく愛し合った者同士でさえ、触れ合うとお互いを傷つけてしまう。そんな内容でした。

便利という進歩は、ドンドン不自由にしているような気がします。同時に、扱う人のレベルによって凶器にさえなってしまいます。そしてまともに活用しようとしている人が「手間という被害」を被ってしまいます。本当の平和とは鍵をかけること防犯することではなく、鍵がなくてもお互いを信じ合える世界です。そんなの理想? といわれるかも知れません。でもそれはつい最近まで日本で見られた風景です。これ以上、ハリネズミにはなりたくないなぁと想う今日この頃です。

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