2014年7月4日金曜日

寺子屋で親が育つ理由

今、お寺では『夏休み一日こども寺子屋」を受け付けています。今年はどうしたわけか、告知前からの問合せも多くて順調に参加者が増えています。

内容はこぼんさん衣装をつけて、半日のお寺修行を味わってもらうという、宿泊もなければ、派手さもなしといういたってシンプルな寺行事です。なのに毎年、なぜか人気があります(笑い)

他でやっている寺子屋と少し違うのは保護者との接し方かも知れません。「ぜひおいでください!」とこちらがアピールするより、「参加させてください!」とあちらからお願いに上がる発心(ほっしん)を大事にしています。これは高飛車にやっているのではなく、あくまでも「修行」というくくりから生まれたシステム。こちらが媚を売って指導するのではなく、決まりを守れぬ子供にはお引き取り願うこともないとは言えません。

またメールのやりとりは極力さけて、申込みはファックスか持参のみ、問合せは電話か来山のみ、前日(指定日)に保護者が衣(こぼんさん衣装)と資料を取りに来る。特別な事情はべつにして原則、これを約束してもらっています。

世の中、便利になりました。便利になると不作法も増えてきます。大事なのは足を運び、顔を合わせることです。それは子供にかぎったことではありません。子供とは半日の付き合いですが、その前に保護者との繋がりを明確にしておく。ファックスの文字、電話の応対、寺への参り方……そこから『こども寺子屋』は始まっています。

0 件のコメント:

コメントを投稿