2014年7月27日日曜日

炊飯器にこだわっても悟れない

本日10時から高蔵寺『お不動さん』です。息災護摩の厳修と法話をいたします。今月は別名「土用護摩」とよび、酷暑の中での護摩は特に御利益があると云われています。ぜひお参りください。

悟りなんて急ぐものじゃないし、他人と比べるものじゃない。なのに、ちゃんとした入り口から学ぼうとせず、雑学で武装して好みだけをチョイスしてわかったような気になっている人が、最近多いような気がします。

先ずは自心を知ること、そして尊敬できる師匠に出会うこと。これは手元に針を打って、そこから糸をピーンと延ばしていく。そして「ここだ!」という所にもう1本、針を打って糸を結ぶ。この作業が自心と師匠の関係なのです。これを目印にしっかり学べば、少々迷っても悟れます。

こんな笑い話があります。ある男が電気屋で「一番美味しく炊ける炊飯器はどれだ?」と訊ねました。店員はあれこれ説明したうえで「これです」と一番高価な物を勧めました。男は「高すぎるよ。それなら良い米を買うほうが賢いぞ」と突っぱねました。すると店員は「大事なのは米ですよ。良い米ならどれで炊いても美味しいですよ」と笑いました。

方法や方便、統計ばかりに気を取られ、本来を見失う。お米=自心、店員=師匠です。大事なのは尊敬して素直に随うこと。理屈で悟れたためしなし。ご参考までに。

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