2014年4月11日金曜日

若い時期に軸を

通学路でまた悲しい事故がありました。いつも申しておりますが、子供と大人の通う時間を変えるだけで防げる事故はあると思います。教師が狭い通学路お年寄りの多いの町を猛スピードで走り抜ける。これはごく近所でもよく耳にする話です。教師たるもの生徒の登校を待ち受けるそのくらいの余裕は必要だと思います。

さて昨夜、若い職人さんのスタートがテレビで特集されていました。親元を離れ、懸命に職場で鍛えられる姿は胸を打つものがありました。私自身15歳で高野山に入り、右も左もわからぬまま厳しく鍛えていただきました。い思うとそれは悲壮感に満ちたものではなく、それしか考えられない無我夢中の日々でした。未だに夢に見ます。それくらい強烈な思い出です。しかし今、自然と体が動くのは、そのときに身につけた所作であり、心得であり、信仰であります。

画面を通じて、彼らの頑張りを見ていて、ひとつ気付いたことがあります。それは「自ら進んで入った道であること」「楽しく活躍できる将来のイメージが描かれていること」そして「師匠や先輩をみて素直にかっこいいと憧れること」、この共通点がしっかりとした軸となっている。

難しいことはいらない。素直、尊敬、没頭……これが一人前の人間を育むのです。若い時期にこの境地に気持ちを向ける意識。大人はそこへ導いて差し上げる義務があると強く思います。

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