2014年4月16日水曜日

法話ラボ

これまで高野山真言宗の本山布教師としてここまでやってきました。この資格があるから各地で講演を勤めたり、テレビやラジオでも起用して頂いています。そろそろ何か還元できないかな?と考え、このたび『備中真言布教研究所(通称:法話ラボ)』という機関を立ち上げることになりました。正式な始動は5月からとなりますが、同じ備中地区の本山布教師である吉田宥禪(桂米裕)さんと組んでやっていきます。主な目的は布教の地方における研究です。ちょっと専門的になりますが、
  • 口説(くぜつ)布教……法務(法事、葬儀など)での実践法話の研究
  • 文書布教……寺報、配布物、掲示物などの文書による布教の探求
  • 布教話術……所作、表情を含んだ話し方(話芸)と装束、法具の使った法話の研究
  • メディア・空間活用……テレビ・ラジオ、ITを活用したメディア布教と                カフェやギャラリー空間での法話実践研究
  • 古典話芸……古典芸能とその話芸、真言先師による口説技術の活用を探求
  • アート活用……絵画、造形、映像を活用した絵(モノ)説きの研究
  • 子供布教……寺子屋を軸として子供向けの教化研究
  • 弘法大師伝……史実のみならず、伝承や民話に登場する祖師の研究
  • 海外布教……法話の海外流布、欧米文化との対比や導入の研究
ま、言ってしまえばこれまでやってきたことの総集編的な仕事です。それにともない、講座も開いて話し手の育成にも力を注ぎたいと考えています。

  • 本山の高野山真言宗本山布教講習受講者のための準備講座(高野山教師)
  • 僧侶プチ法話塾(対象:全宗派僧侶並びに寺族)
  • 心に残るスピーチ塾(対象:高校生以上の一般)
  • こどもお話塾(対象:小学生高学年から中学生)

スピーチをふくんだ一般人の話し方もご指導します。とはいっても私たちはアナウンサーではないので、僧侶ならではの「心に沁みる」お話の組み立て方と話し方、そして心の込め方を伝えたいと考えています。また子供たちが明るく人前で自身のアピールが出来るような「お話塾」も開きます。

たかがお話(スピーチ)と囁かれますが、口下手は持って生まれたものではなく、それを正しく学んでいないだけです。人間の最大のコミニュケーション手段を僧侶に学んでみる。きっと一生の武器になると思います。


さて今週末は『倉敷法話2連戦』です。日曜の昼、まずは3年目を迎える『くらしき仏教カフェ』。美観地区内にある古い蔵のカフェでの法話会。質疑応答を中心とした参加型の催しです。その夜は『Kappa Record Presents 法話会・抜苦与楽(ばっくよらく)』。こちらは商店街にあるカフェのあるレコード屋にて、お酒(もちろんソフトドリンクもあります!)を楽しみながら流れに任せて語り合う法話会です。ぜひ20日は法話三昧をご予定にお入れ下さい。詳しくはようまいりドットコムで。

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