2014年4月17日木曜日

お供えは上を下への大騒ぎ

本日は月例の『仏教講座』の日ですが、27日の『月例祈願』を繰り上げてお勤めします。お間違えのないようよろしくお願いいたします。

来年度の高野山開創1200年の記念行事にともない、さまざまなイレギュラーの出仕が増えてきました。今月27日は新潟糸魚川の寺院にて、全国を縦断している高野山からの行脚隊を待ち受けて法要があり、そこで法話を勤めるために出かけます。50年に1度のこと……少々無理をしても頑張らねばなりません。


法事の席でちょっと面白いと思ったことにふれます。ご主人が法要前に「おい、本尊さまにお供えを上げなさい」と言う。お勤めのあと奥さんが子供に「ねえ、お供えのお下がりをお墓に持っていって!」と言う。法要後、お婆さんが孫に「仏さんのお饅頭のお下がり、あんたお上がり」と言う。

同じ供物でも上下を観じるとなかなか面白いと思いませんか?日本人の施しには上下があり、順序も存在します。平面を行き来しているわけじゃないのです。これが見えてくると言葉遣いや態度さえ変わってきます。日常でもちょっと意識してみてはいかがでしょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿