2014年4月2日水曜日

行いでも「ありがとう」を!

サービス全盛のこの時代、とにかく「お客さま」は神様以上の存在です。そのサービスに感謝をして振る舞えば、そこからまた新しいプラスが生まれます。それが仏教で説く「施しの心」です。しかし「ワシャ、客じゃ!」と善根のサービスに土足で胡座をかいたような大ぼうな態度も多く見られます。

バイキング形式のレストランで我が物顔で料理を突き回し、後から来る人のことなど一切考えず食い散らかしたり、ホテルの部屋は散らかし放題、服屋さんでは元ある場所へ戻さず床に放おっておいたり……ラジオで言っていましたが、スーパーのレジ横にある電池コーナーにサンマのパックが放置されていたということも実際にあったそうです。この世の地獄とは正にこのようなことを申すのではないでしょうか。

今日、イタリアンレストランでランチをしました。スタッフもお客さまもたいへん気持ちのいい落ち着いた空間で食事を楽しみました。セルフで提供される焼きたてのパンが絶品で何度もおかわりを頂きました。私の後ろに並んでいた親子にパンばさみをとって差し上げると丁寧な挨拶が返ってきてますます心地よくなりました。

席について横を見ると先ほどの親子でした。お母さんと息子さん(小中学生2名)でした。物静かに食事されているなぁという印象で、微笑ましく私も食事を進めました。しばらくしてその親子はお会計に行きました。私は何気なくそのテーブルに目をやりました。



食べたあとの食器は種類に分けて重ねられ、テーブルはおしぼりでキレイに拭かれていました。そのようすは「ありがとう、ごちそうさまでした」と語りかけているようでした。私は久しぶりに爽やかな気持ちになりました。当たり前のことサラッと成す。後のことを考え、今いかなることが出来るのかをさりげなく実践する。言葉や笑顔だけでない「ありがとう」もあるのだと教えていただきました。来た時よりも美しく……という標語がありますが「立つ鳥跡を濁さず」以上の意識。菩薩行とはこういうことを指すのだと思います。


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