2014年4月15日火曜日

行者式・三分割生活法

今週末は『倉敷法話2連戦』です。日曜の昼、まずは3年目を迎える『くらしき仏教カフェ』。美観地区内にある古い蔵のカフェでの法話会。質疑応答を中心とした参加型の催しです。その夜は『Kappa Record Presents 法話会・抜苦与楽(ばっくよらく)』。こちらは商店街にあるカフェのあるレコード屋にて、お酒(もちろんソフトドリンクもあります!)を楽しみながら流れに任せて語り合う法話会です。ぜひ20日は法話三昧をご予定にお入れ下さい。詳しくはようまいりドットコムで。

よく時間の使い方について訊かれます。個展などでたくさんの作品を披露すると「こんなに作る時間がいつあるんですか?」と驚かれます。私としては作品についての感想が嬉しいのですが、日頃の私の慌ただしさを知っている人はとにかく時間の割き方興味津々なんです。

私が尊敬する和尚さまに教えて頂いたことを参考にしています。この方はとにかくずっと拝んでいるんです。真言宗で「拝む」といえば、仏さまの側にいることです。「常に心の中にいらっしゃるじゃん!」と他宗派は反論なさるかも知れません。しかし真言宗「拝む」は、常に仏さまを観じて正しい作法(供養)を捧げ、真言(念仏)を唱えながら、ひたすら仏さまの真似をさせて頂くことを指すのです。これを四六時中行うことが理想です。



坊さんとて日常に追われているわけです。でもそれは言い訳であり、真を求めるならひとときも修行を忘れてはなりません。この方に教えて頂いたのは「1日を3等分して使う」ということ。1日を3つ割ると8時間が3つ。それぞれを「拝む」「学ぶ」「休む」に配分する。

  • 拝む……修行すること
  • 学ぶ……書籍で研究したり、人に会うこと、手紙を書くこと
  • 休む……食事をしたり、横になったり、ゆったりすること
これを意識すれば生活に「ケジメ」が生まれます。慣れてくると分割しているのに常に「仏さまを観じる」ようになってきます。このバランスを崩さないようにすれば、他人から驚かれるようなタイトなスケジュールをこなすことが出来るようになるんです。

ちなみに私はジッとして拝むことが苦手で、その方から「それが出来ないなら、書画や造形で仏さまに関わりなさい。これも行だと思って楽しんで製作しなさい」と助言されて今が在ります。

今朝、友人のブログ(親方パンチの現場日誌)で兼高薫さんの記事を見つけました。言わずと知れた日本屈指の旅番組のナビゲーター。地球を180周もなさった方です。兼高さんの人生配分は実に興味深いものでした。ご参考までに。
  • 最初の三分の一は、あとで世の中の役に立つようなことを習う
  • 次の三分の一は、世のため人のために尽くす
  • 残りの三分の一は、自分で好きなように使う

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