2014年3月13日木曜日

新しいことはあとでいい

今週は毎夜、里庄町のお寺に参っています。お釈迦さまの亡くなられた日に涅槃図を祀り供養をする『常楽会・じょうらくえ』にて法話を勤めるためです。

近ごろでは半日くらいの法要が一般的ですが、ここの供養は一週間つづきます。その供養のあとに1時間弱の法話がつくのです。合計で6座。4年に一度の大役、今回は私にその任務が当たったわけです。

夕方に出かけて夕食のお接待をうけ、総代さんや副住職さんと出番まで歓談します。出番だけにサッと出向いて講演する昨今には珍しいゆったりとした時間が流れます。ここの副住職さんは26才。まだ高野山から下りてきたばかりの青年です。私は25才で住職に就きましたから、なるべくその当時の話を振り返ってお話をするようにしています。


住職という立場は、これといって答えのある仕事ではないのですが、今の彼に言えることは「先代から伝わる古式だけを維持存続させること」「いま一番面倒臭いと想うことを大事に丁寧に取り込むこと」「新しいことはあとでいい」です。若い野心で軽率に古式を壊すとかならず後悔します。私がそうでした。ボクならばこうするよ……その程度のことは先人もとっくに取り組んできたことだと言い聞かせて、古いやり方を野暮ったく手間をかけて続ける。それはどの道にも言えることだと思います。


◎すべての疲れた大人のための法話会 『抜苦与楽〜ばっくよらく』
  • 日 時  3月15日(土)午後8時〜
  • 講 師  天野こうゆう(高蔵寺住職)
  • テーマ  3月は「ご縁」について考えてみよう! 
  • 内 容  法話、質疑応答など
  • 会 費  1,500円(1ドリンク代込) 
◎3月の『くらしき仏教カフェ』
  • 日 時  3月16日(日)午後3時〜
  • 会 場  夢空間はしまや(倉敷市東町1-20)
  • 講 師  天野こうゆう(高蔵寺住職)
  • 内 容  法話、仏教解説、質疑応答、プチめい想など
  • 会 費  1,500円(お茶代込)
  • 申 込  086-422-2564(必ず予約をお願いします)



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