2014年3月25日火曜日

OHK『もんぜんまっぷ』で学ぶこと

去年の7月から岡山放送で『もんぜんまっぷ』というコーナーを担当しています。岡山・香川の寺社の門前を散策して、信仰や歴史、その土地の名物をNMB48の女の子と一緒に学ぶという内容です。坊さんとアイドルという異色のコラボが話題となり、エリアのみにとどまらず、ネットなどで全国のファンに支持されるようになりました。

元はといえば、その前からコメンテーターや法話のコーナーを担当していて、スタッフから「もっとこうゆうさんらしいコーナーを!」とお声をいただき、アイデアを出し合って今の形になりました。当初はアイドルと組むのではなく、アナウンサーとの共演でまとまっていました。それがロケ寸前にこの体制で収録することを知らされました。悩むヒマもなかった……これが正直な気持ちです。

台本なしのぶっつけ本番、最初のメンバー・高野祐衣ちゃんとも当日初めてお会いしました。彼女も何をやっていいのかわからない状態だったと思います。会話をしながら、仏教やお寺のことを48に比喩して懸命に説きました。彼女も上手に場をほぐしながら、自然体でやってくれました。緊張と斬新の間で2人とも出来ることを精一杯にやりきった……今でもあの初回が一番気に入っています。



この番組は『エブリのまち』という情報番組の1コーナーにすぎません。時間にすれば週に3日、10分程度のオンエアです。しかしネットでは動画のアップロード(YouTubeで検索すれば膨大な数がヒットします)が後を絶たず、みるみるうちに浸透していきました。もちろんアイドルの共演だからこその拡大ですが、小さくても「坊さん」を身近に感じていただく格好の場面となっていることに間違いはないでしょう。

賛否両論はございます。でも10代の彼女たちが私に学ぶことは、視聴者も今さら訊けない当たり前を学ぶこととなり、世代を超えて門前に集うムーブメントが起こりつつあります。その証拠に年配の女性から「中学生の孫娘が週末いっしょにテレビでやっていたお寺に行ってみたい」とお手紙を頂いたり、高蔵寺の縁日にNMBファンの人達がお参りくださったりしています。そして何より良い番組とは、予算や知名度ではなく発想とセンス、そして作り手の一体感。目指す部分の「矛先/ほこさき」が同じであれば、何十倍もの評価となって現れることを学ばせてもらっています。


◎今日も門前を楽しくぶらぶらしています。OHK『もんぜんまっぷ
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