2014年3月31日月曜日

同じ顔の安心感

今日からテレビもラジオも新クール。OHKの『もんぜんまっぷ』も月〜水に曜日の引っ越しをします。まぎらわしいですねぇ……局の都合で視聴者が振り回される。お年寄りや主婦にとって、番組やコーナー、CMさえも時計代わりだと思うんですが、緻密な数字とりを放送局同士がやっちゃうから、一番大事な人たちが犠牲になるんですね。番組開始も2時!といえば気楽なのに1時56分からなんて番組が増えましたよね。中途半端で弱ります。

その点、ラジオは定番という流れがちゃんとしています。私なんか、数局の番組表が言えますもんね。次のCMはこれ!って鼻歌で歌えたりね。ラジオもテレビも時を刻むものだという認識、そろそろ再考したほうよいと思います。じゃないと本気でテレビは終わっちゃいますよ。他局と比べる(競争する)からよくならないのです。そのくせつまらんCMにどんどん時間を割いている。もったいないことです。



その流れは人事異動についてちょっと考えてみましょう。戦後、西洋の文化と汚職を恐れてほとんどの企業が人事異動に積極的になりました。慣れ合いからの癒着をとことん恐れた結果です。しかしその人事異動のせいで、引き継ぎに時間を要し、慣れない部署での新しい職務にレベルは低下、おまけに顧客には多大なる迷惑をかけてしまいます。

このやり方は日本の寺院とまったく異なります。「いつも同じ顔」であることが檀信徒の安心であり、できれば不動の活躍を約束してほしいと願われます。また仏壇屋、石材屋、葬儀屋も「同じ顔」である安心の上に成り立っています。それは気付きにくいことですが、日常における時間のスパーンが非常に長いことが要因となっています。たびたびあることではない仏事やご不幸にまず「安心」が求めれるのです。位牌に夫婦の戒名を刻む。しかし同時に旅立つことは稀なわけで、その位牌を同じ顔、同じ手が関わってくれる安心。そこから懐かしい話が弾んで、また心を開いたお付き合いが生まれる。

日本って元来、そういう文化の国だと思います。情がなくなった……それは数字や利益を追い過ぎて「定着」を軽んじた結果でしょう。そんな企業や文化の中に先祖供養をねじ込むから歪な信仰しか残らなくなるのです。

天野こうゆう『ほほえみほとけ展〜 お坊さんがつくる縁起物』

・期間3/29(土)から4/21(月)  店休日 4/1(火)4/3(木)
・営業時間10:30から18:30まで
はせがわ銀座ギャラリー


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