2014年3月22日土曜日

まだ早いじゃもう遅い

今朝は当山の「こども寺子屋」の卒業式でした。とはいっても普段と変わらないのですが、証書と図書カード、記念品の授与式を行います。低学年から寒い日も雨の日もがんばった子供の顔は自信にあふれています。中学に行っても手伝いに来てくれる子がほとんどなのであまりしんみりはしませんが、なんとなくこみ上げる充実感は他では味わえないものだと思います。

昨日の法事の席でのこと。お寺での法要でした。私が入堂しますと、すでにその一族は星座をして待っていてくれました。小さな子までキチンとしている。それだけでずいぶん気持ちのいいものです。ふと見渡しますと2席だけ空いていました。



しばらくすると障子の向こうでお父さんの声が聞こえてきました。「ちゃんと手を洗ってこれで拭きなさい。みんな待っているから早くしなさい!」と急かしていました。「障子はその黒い部分を触りなさい。汚れるから!」とまた急かす。ずいぶんきっちりしたお父さんだなぁと感心して待っていると、驚くくらい若いお父さんでした。その子も幼い。正直たいへん驚きました。(こんな幼子にわかるのかいな?)そんな疑問が湧くほどでした。

それでもその子はお父さんの言うことを聞き、二人そろって「遅くなりました」と一礼。またまた感心してしまいました。近頃では、女性でもひざをついて戸の開け閉めができる人が減りました。居酒屋の座式などは立ったままでの注文は当たり前の時代です。そのお父さんをみて感じたことは、大人としてこちらが「まだこの子には早いかも」なんてことが考えず、小さな時からちゃんと諭すことが大事なんだということ。まだ早いで「もう遅い」は親の責任なんだと改めて思い知らされました。



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