まず日帰りか1泊かで内容が異なります。でもぜひ信仰としてのぜひ抑えておきたいスポットを厳選し記しておきます。音声ではこちらが参考になると思います。(きくへんろ。)
- 奥の院
- 伽藍(根本大塔と明神社)
- 金剛峯寺
- 霊宝館
- 受戒堂(大師教会)
- 大門
時間がなければ「大門」と「金剛峯寺」を外す。もっと時間がなければ「霊宝館」を外す。いきなり外すことばかりで恐縮ですが、そう記すことで大事が見えてくるんです。高野山は空海さまが住する聖域、だから奥の院は外せない。それ以上に大事なのは「修行の道場」なわけで、そこを忘れている人が多いんです。
奥の院は空海さまが「いまも生きてお祈りくださっている聖域」です。朝と昼2回、お食事が運ばれるようすは必見です。ここでのマナーはとにかく静かにお参りすることです。なぜなら「空海さまが座禅瞑想なさっていて私たちの平和を祈っておられる」からでそのお邪魔をしてはならないのです。そしてここは時間が許すなら「一の橋」からぜひお参りして欲しいです。他にも入り口はありますが印象が全く違うのです。
そして伽藍(がらん)。ここはたくさんの諸堂があります。すべてに深い意味がありますが、とにかくぜひ味わって頂きたいのが「御影堂(みえどう)」です。このお堂が高野山でもっとも神聖だといっても過言ではありません。空海さまの時代に唯一存在していた建物だと云います。
また伽藍の奥深いところに「明神社(みょうじんしゃ)」があります。ここは高野山開山の際に空海さまがこの土地の神々に礼を尽くした浄域で、日本の神々をたたえ、仏教流布を最初にカタチにした場所です。
金剛峯寺はそのものが真言宗の象徴で、霊宝館は世界でも例をみない信仰と展示を共有させたスポット。受戒堂はなかなか一般には知られていませんが朝9時から1時間おきに(正午はお休み)真っ暗なお堂の中で菩薩の証(しるし)を授かり、法話が拝聴できるお堂です。大門は文字通り、高野山の入り口となる大門でそのスケールは圧巻です。
個人的にオススメは一の橋入り口にある「和食のおぐら」の精進料理、苅萱堂ちかくのお香屋「高野山大師堂」と袈裟をあつかう「石橋法衣店」、銘菓・みろく石と焼き餅、高野槙の露店は外せません。
以上が基本。滞在時間によって深浅はありますが、時間を忘れて「じっくり」味わって頂きたい。山上は4キロと2キロの盆地なので歩いて味わうことがオススメです。山内の修行僧は草履を履かず、下駄を使います。それは接地面積を少なくし、無意識に小動物の殺生をさけるためです。また一歩一歩歩くことを歩々(ぶぶ)といい、その一歩が罪障消滅の功徳があると云われています。
とにかく歩く、拝む(拝する)、観じる、この3つが大事。そのうえで高野山の人々と触れ合って欲しいと願います。
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